単純な有機化合物の計算で使っていたB3LYP/6-31G(d)はパラジウムには対応していませんので、B3LYP/3-21Gで。
パラメータは以下の通り。相変わらずグダグダです。
! cis-PdCl2(PMe3)2, DFT, B3LYP/3-21G, optimization
$CONTRL DFTTYP=B3LYP SCFTYP=RHF RUNTYP=OPTIMIZE MAXIT=100 $END
$SYSTEM TIMLIM=600000 MEMORY=80000000 $END
$STATPT OPTTOL=0.0001 NSTEP=200 PROJCT=.FALSE. $END
$BASIS GBASIS=N21 NGAUSS=3 $END
$GUESS GUESS=HUCKEL $END
$SCF DIRSCF =.TRUE. $END
計算は正常に終了。一応パラジウムまわりはほぼ正方形になっているようで。
結晶状態のものよりも結合距離が長いかもしれません。
で、P-Pd結合に関連する軌道がどんなもんかというと、これが微妙。
例えば、このふたつ、どっちがσ供与のものなのでしょうか。一つ(-9.74 eV)はP-C σ結合が含まれてますし(類似のものがもうひとつありました)、もう一つ(-9.47 eV)は…???です。
σ供与のものは「微妙」でしたが、PdからPへの逆供与の軌道はすぐに見つかりました(-0.08 eV)。
ちなみにフリーのPMe3の非共有電子対の軌道のレベルは-6.01 eV。
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