2010/04/04

[GAMESS] ニッケル錯体の構造最適化で舞浜のあれが…

遷移金属錯体の構造最適化第2弾です。今回の錯体はNi(cod)2です。構造式中のシクロオクタジエン配位子、論文等に載っているものはカクカクしていますが、X線結晶解析のデータはさておき、計算するとどのようなものになるのか…

DFT, B3LYP/6-31G(d)で計算、↓相も変わらずグダグダなパラメータです。

! DFT, B3LYP/6-31G(d), optimization
$CONTRL DFTTYP=B3LYP SCFTYP=RHF RUNTYP=OPTIMIZE MAXIT=100 $END
$SYSTEM TIMLIM=600000 MEMORY=80000000 $END
$STATPT OPTTOL=0.0001 NSTEP=200 PROJCT=.FALSE. $END
$BASIS GBASIS=N31 NGAUSS=6 NDFUNC=1 $END
$GUESS GUESS=HUCKEL $END
$SCF DIRSCF =.TRUE. $END

最適化構造がこれ。舞浜のあれがおりますがな。

シクロオクタジエン配位子は「カクカク」ではなく、へこんだ楕円形(?)になっており、2つの配位子は垂直にねじれて(?)ニッケルに配位しています。シクロオクタジエン配位子の二重結合のπ電子がニッケル金属に引っ張られている軌道を見つけました。この軌道のエネルギー準位は-6.53 eV、フリーの1,5-シクロオクダジエンの同じ構造・同じタイプの軌道の準位は-5.61 eVでした。
フリーのシクロオクタジエン配位子のπ軌道も載せておきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿